食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。カレーの食べ歩きが趣味という女優の奈緒さんが登場。もちろん、おすすめはカレー。ビジュアルから美味しさが伝わってくる逸品です。

奈緒さんが今までに紹介したカレー店はこちら▶︎

コクとまろやかさを兼ね備えた
東京で長く愛される欧風カレー

「以前、お仕事の前に伺いました。濃厚な甘みのある欧風カレーにたっぷりのカニ。その見た目だけでも美味しさを想像させ、テーブルに置かれた瞬間『食べるのが勿体ない……』と思いました

奈緒さんを目で、舌で楽しませたカレーは、半蔵門にありました。「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」。開店から約35年、界隈のビジネスパーソン、住民をはじめ、多くの食通を虜にしている欧風カレーの名店です

ビーフカレー ¥1350(税込み)

店主の一之瀬寛さんが「99%は玉ネギでできている」という通り、カレーソースは玉ネギをふんだんに使用。1回に20kg煮込んでペーストを作り、それに他の野菜や果物を、30余種類のスパイスと、牛のブリスケット・玉ネギで作る調合スープで煮込んでいます。

玉ネギのコクと甘み、調合スープの旨みとまろやかさが合わさったカレーソースは、一之瀬さん曰く「ビーフシチューのカレー版」。銀色のソースポットに注がれたその姿は、風格すら漂います。

一番人気は、ゴロッとした牛肉のブリスケット(肩バラ肉)が入った「ビーフカレー」。ビーフは最低4時間煮込んでからカット。翌日カレーソースに入れて1時間半ほど煮込み、食べるときに程よい柔らかさになります。

見た目からボリュームのあるライスはお茶碗に軽く2杯分の量。このライスにもひと手間、ふた手間加わっています。スープ、塩、胡椒、ガーリック、香辛料で炊きあげ、そのまま食べるとそれらの香りと味がほんのり。中央にはゴーダチーズがのっていて、ここでもまたコクが加わっています。

このライスにカレースープをかけて食べると、玉ネギの甘みとコク、そのあとをピリッとしたスパイスの香りと辛味がジワーッと追いかけます。ビーフの脂身の甘さも印象的です。

箸休めに、福神漬け、らっきょ、青じそで色をつけ刻んだ大根とキュウリで口内をさっぱりさせつつ、最後までカレーをご堪能あれ。