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成城石井、コロナ禍でも絶好調をキープする「これだけの理由」

この10年で年商は2倍に…!
上阪 徹 プロフィール

成城石井流「ポテトサラダ」の作り方

成城石井の惣菜を知っている人はおわかりだと思うが、驚かされるのは、これがスーパーの惣菜やデザートなのか、と思わされるほどに本格的なこと。山椒の効いた本格中華の麻婆豆腐。さっぱりスープとタピオカ入り麺が絶妙なフォー・ガー。成城石井の看板商品となっているプレミアムチーズケーキ……。

その理由は明快で、プロの料理人が作っているからである。一流ホテルや一流レストラン、一流ケーキ店で働いていた料理人が本当に作っているのだ。しかも、小売業のスケールメリットを活かして高級な原材料を使い、驚くほどの手間をかけて、である。

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取材して最も驚いたのは、ポテトサラダだった。ジャガイモの皮を自動でむく機械を使い、蒸して、つぶしてポテトサラダにする方法は大量生産に向いているが、成城石井はやらない。先にジャガイモを蒸し、やわらかくなった皮を一つひとつ手むきしているのである。手でむくのだ。

理由は簡単で、皮の真下が一番おいしいから。機械を使うと、それを削ってしまう。だが、その数は1日2500個にもなるのだ。これもまた、一流ホテル出身のシェフが作ったレシピだというが、成城石井はおいしさのためにここまでやるのである。

成城石井に置かれている商品には、あらゆるものに、こだわりと手間が詰まっているすべての商品に、ストーリーが隠されている。だから、おいしいのだ。

そして、本当に良いものには、人々はちゃんと反応する。この10年の成城石井の好調ぶりは、すなわち日本人の目利き力が大いに高くなったことを示しているのかもしれない。