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成城石井、コロナ禍でも絶好調をキープする「これだけの理由」

この10年で年商は2倍に…!
上阪 徹 プロフィール

自前の工場まで作ってしまう

そしてバイヤーには、もうひとつの仕事がある。成城石井が「オリジナル商品」と呼んでいる、プライベートブランド商品の開発だ。

自分たちが求めるこだわりの商品を世界中で追い求めているが、満足いくものがどうしても見つからないことがある。それなら、自分たちで作ってしまおう、という考えで生まれたのが、オリジナル商品だ。

直輸入品、自家製を含めて、すでに3000点近くに及ぶ。味噌、ポン酢、牛乳、キムチ、ジャム、豆腐、納豆、バター、ハチミツ、和菓子、洋菓子……。成城石井のオリジナル商品は、ロゴマークこそ入っているが、小さくほとんど目立たない。プライベートブランドの押し売りはしたくないから、というのがその理由だ。

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もとより成城石井が「これぞ」と見据えたカテゴリーの品揃えは半端なものではない。例えば、ジャムをよくよく見れば、棚の上から下までびっしり埋まっていたりする。成城石井が考えているのは、顧客の多様なニーズにいかに応えられるか、なのだ。実際、ジャムなら、「砂糖不使用」の商品まである。

さらに、オリジナル商品と同じ発想で生まれたのが、「オリジナル惣菜」だ。スーパーでは食品工場などへの外注で惣菜を品揃えしているのが一般的だが、成城石井はそうはしない。

原料へのこだわり、合成着色料、保存料などを使わないものを出したいという理由から、自分たちで工場を作ってしまったのである。それが、東京・町田市にあるセントラルキッチン。惣菜やハム、ソーセージ、パン、デザートなど200種類以上の加工食品を作っている。約180の店舗には、ここから直接、専用トラックで運ばれる仕組みだ。