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# スーパーマーケット # 新型コロナウイルス

成城石井、コロナ禍でも絶好調をキープする「これだけの理由」

この10年で年商は2倍に…!

「高級スーパー」と呼んでほしくない

新型コロナウイルスで日本中がパニックに陥る中、絶好調の業績を維持し続けていたスーパーがある。「成城石井」だ。4月から6月の既存店売上高は、前年比106%、109%、108%。なんと二桁増に届きそうな勢いだった。

スーパー冬の時代と言われて久しいが、成城石井は売り上げを伸ばし続けてきた。なんと、日本経済が低空飛行を続けたこの10年で年商が2倍になっているのだ。2019年度の売上高は、938億円。店舗は関東、中部、関西に約180の店舗を構える。

 

モノがなかなか買ってもらえない時代に、なぜ成城石井はこれほどまでに売れているのか。最大の理由は、間違いなく圧倒的な品揃え、他社にはないものが売られていることだが、その秘密は成城石井のルーツにある。

ときどき成城石井のことを「高級スーパー」だと思っている人がいるが、それは違う。彼らも、そう呼ばれることをよしとしない。

成城石井は1927年、果物、缶詰、菓子を扱う食品店からスタートした。創業の地は、今も本店がある東京都世田谷区成城。書籍『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』の執筆時に筆者が取材した社長の原昭彦氏は、真っ先にこんな話をしてくれた。

成城石井というお店は、成城のお客さまに育てていただいたんです

成城は、都内屈指の高級住宅地だ。早くから、時代の最先端を切り拓いてきた文化人や俳優、経営者、海外を経験してきた人がたくさん住んでいた。成城石井は、本物志向で妥協しない、世界でいいモノを見てきた目の肥えた人々の視線に常にさらされ続けてきたのである。

そして彼らの期待に応えるものを、どう提供するか、常に考え続けてきた歴史を持つのだ。