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夏休みに帰省できない息子に、田舎親から届いた「感動の手紙」の中身

ステイホームだけでは解決できない

「帰省しないで…」のリアル

コロナ感染拡大への懸念が日本全国で高まる中にあって、この夏に実家に帰省するべきか控えるべきか、地方出身者の間では共通の悩みの種でしょう老親の暮らす地域では感染者数が少なくても、子の暮らす都市部では多いため、難しい問題です。

実際、帰省したところ親の地域の人から「こんな時期に、東京から帰ってきたのか」とおもむろに嫌味を言われたという人もいました。親から直接、「今は、帰省はやめたほうがいい」と言われたという声もよく聞きます。

一方、親のほうは、「高齢者は重症化するリスクが高い」という日々の報道を見るなかで、「子の帰省」という一時的なことだけでなく、自らの「死」を連想し、その生き様に思いを巡らせているのかもしれません。

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ケンゴさん(70代)は四国の田舎でひとり暮らししています。喘息の持病があって薬を飲んでいますが、日常生活に支障はなく自立しています。

長男と次男は首都圏と関西で、それぞれ所帯を構えています。例年、彼らは盆と正月には家族と帰省するので、にぎやかに過ごします。けれども、今年はそうもいきません。長男から「帰省するか迷っている」と電話がありましたが、ケンゴさんは即座に「帰ってくるな」と言いました。

万が一にも、息子たちが帰ってきて、この地域でコロナが出たら大変なことになる」とケンゴさん。

しかし、「帰ってくるな」と言いつつも、長男らと話をしたい気持ちがあるのです。志村けんさんや岡江久美子さんのニュースが脳裏に焼き付いており、自分にだぶります。感染後、家族は搬送先の病院ではもちろんのこと、遺体とも面会がかなわなかったと報道されていました。