初の赤字転落…!JR東日本の決算が物語る「コロナショックの衝撃」

運賃やダイヤなどが変わる可能性も?
佐藤 信之 プロフィール

ダイヤの見直しはどう進めるか

また、ダイヤの修正も検討しているとするが、最初は、最終電車のカットから始めるようである。これにより保線作業の時間に余裕ができるというメリットがある。現在の最終電車は、東京の都心を0時半頃に出発し、郊外を1時半近くに到着している。

自粛下で、飲食店の営業時間の短縮が要請されている現状では、最終電車近くの電車の利用者も限定されているので、影響は小さいであろう。

しかし、コロナ混乱が収まった時に、経済活動の回復に応じて、最終電車の復活の要望が増えるかもしれない。とりあえずは、土曜・休日の深夜帯の運行休止と月~木曜日の最終電車の試験的な運休から始めるのが良いであろう。

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将来の課題とされるダイヤの全面的な見直しについては、現行の、最混雑時に車両と乗務員を総動員している輸送力を確保している形を改めて、前後の時間に車両と乗務員をシフトさせることを考えているようである。

工夫の仕方によっては、車両数や乗務員の削減も可能となるが、現状で、主要線区のピークの混雑率が180%を超えている状況を考えると、コロナ後の働き方の変化を前提にしても、ピーク時の輸送力は維持することで定員輸送まで混雑率を下げることが望まれる。

その上で車両と要員の追加により、前後時間帯の輸送力の増強が望ましいが、減収・減益の中で、さらなる設備投資を受け入れるかどうかを考えると難しいかもしれない。いずれにしても、今後どの程度のピーク時の需要の減少があるかにかかっている。