初の赤字転落…!JR東日本の決算が物語る「コロナショックの衝撃」

運賃やダイヤなどが変わる可能性も?
佐藤 信之 プロフィール

すぐに実施しなければならないとすると、たとえば運賃を一律10%引き上げて、紙の乗車券の場合には、終日値上げした金額を等しく適用。

IC乗車券の利用には、混雑時間帯でも若干安いIC乗車券運賃を適用、昼間は10%低い旧運賃程度の割安な金額を適用する方法が考えられる。

その際に、通勤定期は廃止し、通学定期券については時間帯別運賃を適用しない定額制で残すことで併存可能である。

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さらに通勤者への対策として、乗車回数に応じてポイントを付与し、こまかく時間帯を分けてポイントを変えることで需要をコントロールすることも可能である。

関東のSuica(JR東日本)やPasmo(私鉄)、関西のICOCA(JR西日本)は、事前に一定金額をチャージしておくプリペイドであるが、関西のPiTaPa(私鉄)はポストペイである。1ヵ月間の利用額を集計して、翌月にまとめて銀行口座から引き落とされることになる。

そのポストペイの機能を活用して、同一区間の利用回数に応じて運賃を割り引いたり、あらかじめ区間を登録しておくと支払額が定期券の金額を超えないように割り引かれる。

途中駅で下車すると定期券では追加負担が生じないが、PiTaPaの場合は、同一区間の利用回数にはカウントされない。基本的に、PiTaPaそのものがクレジットカードで、クレジットカードを改札機にかざしているのと同じであるといえる。購入の際も、申請書の提出が必要で、与信審査を受けてから発行される。

 

いずれにしても、鉄道会社は運賃の引き上げは避けて通れないだろうが、時間帯別の運賃を設定することで、空いている電車の利用者の負担を軽減して旅客数を減らさないことにより、輸送力の無駄を増やさずに済む。

昼間の買い物やレジャー施設の利用者には、安い運賃が適用されれば、買い物の回数やレジャー施設の利用の回数を減らすことなく、それぞれの業界にダメージを与えずに済むことになる。