二丁目のママの金言

このイライラ、モヤモヤを誰かに話したい。そう思いながら、風俗の話をあたたかく受け止めてくれるであろう新宿二丁目のバーに向かった。そこで、先程の一部始終を店のママとたまたま隣にいたノンケ(異性愛者)の中年男性に話すと、サイトにあるマサキの写真を見ながらママは、「こんなイケメンが相手だったら、私なら××して○○するのに〜(ここでは書けない)」と冗談を飛ばしつつ、次のように言った。

「そりゃカネを払ってるのはあんたなんだから、サービスしてやる必要なんてないわよ。でも、気持ちよくされると体が気持ちいいけど、相手を気持ちよくすると頭が気持ちいいのよね。要は、快感に没入してたら、どっちがどうとか関係ないのよ

その言葉にハッとした。自分はセックスにおいてギブ&テイクを意識しすぎていたのかもしれない、と。難しく考えずに、目の前にある快感に没入すればよかったのだ。それが相手の気持ちよさにもつながるのだから。先のAV男優が言っていた「ワガママになる」の意味がようやくわかった気がした。

すると、横にいた男性も、私と同じように気を遣ってしまうから、風俗が苦手だと語りはじめた。男性でもそういう人がいるのだなと思った。「結局、セックスの問題って風俗で解決できるわけじゃないんだよね。そういえば僕も、没入したことないなぁ」と男性は遠い目をしながらつぶやいた。

お互い、もっとセックスでワガママになろう、とママがサービスしてくれたハイボールで男性と誓い合い、そのあとなぜか二人で大黒摩季の「ら・ら・ら」を歌った。