アメリカの黒人女性作家で公民権運動家としても知られるマヤ・アンジェロウの言葉〔PHOTO〕gettyimages

BLMやK-POPスターから考える、私たちが学び続けなければいけない理由

今、日本社会に最も求められていること

Black Lives Matterは、決して一過性のデモやオンライン上の議論ではなく、継続的かつ歴史的なムーブメントになりつつある。

日本では、BLMの最も可視化されやすい部分である「黒人差別の抗議活動」としてのデモや暴動に注目し、アメリカという「過激な」国だけで起こっていることとして捉えられがちであるが、決して他人事として無関心でいるわけにはいかない。

実際に、多くのグローバル企業やアジア人であるK-POPのスターがBLMへの寄付や意思表明をしていることが、まさにこのムーブメントがグローバルな規模、重要性、そして緊急性を持っていることを象徴している。

この記事では、英語圏で報じられているニュースを参照しながら、日本社会で暮らす人たちがBLMの本質を掴み、そしてこのムーブメントの重要なキーワードである「エデュケイト・ユアセルフ」と向き合うためのガイドの役割を果たすことを目指す。

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無関心でいないこと、声を上げること

人間は、言葉を知ることでしか事象を認識し、捉えることができない。

「今年のBlack Lives Matterの抗議活動は、おそらく歴史上最大の運動として歴史に残るだろう」と、ニューヨーク・タイムズは報じている。

アメリカにおける長年の制度的人種差別や構造的人種差別、警官の不当な暴力に対して溜まった憎悪、SNSによって瞬間的に広がる視覚的に刺激の強い情報や呼びかけ、そしてコロナのパンデミックによって沸々としていながらも向ける先のない鬱憤――。一部ではあるが、これらの条件が揃ったことによって、アメリカ全土でデモが広がり、参加した人数もムーブメント自体もここまで拡大したと推測されている。

SNSにおいても、アメリカのアクティビストたちのスピーチや、一般市民たちがデモ中に挙げた言葉の数々が日本語に翻訳され、拡散された。また、日本のメディアや著名人、アーティストたちの中でもBLMや差別問題に言及したり、「#BlackLivesMatter」のタグをつけたメッセージを投稿したりする人が多く見受けられた。

 

この一連の運動が日本に及ぼした大きな影響の一つとして、アメリカで起きている差別問題について多くの人が未だかつてないほど知ることができたと同時に、日本で「声を上げること」について考えるきっかけが生まれたことが挙げられる。

海外で起きていることだとはいえ、改めて日本国内で起きている差別や偏見、抑圧についても再議論されるきっかけにもなった。浮き彫りになった社会問題たちを見れば、「日本では差別がない」などということは到底言えなくなったであろう。同時に大きくSNS上で取り上げられた話題は、「声を上げる」ことについてだ。