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SNSで誘拐・監禁される少女たち…苦悩する子どもを大人が助ける方法

フランスの「届ける福祉」とは何か

少女たちが狙われている…

大きな影響力を持つ日本のネット世界。子どもたちは十分守られているだろうか。

2020年1月31日の報道によると、SNSを通じて子どもが誘拐される事件が日本で相次いでおり、文教大学情報学部の池辺正典准教授が1月下旬に、頼る大人を探す「#神待ち」などのハッシュタグを調べたところ、少女を誘い出したり、少女が家出先を探したりする投稿は1日約360件あったという。

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また、産経新聞6月25日の報道によると少女750人がお小遣いをもらいわいせつ動画を配信していたというニュースもあった。

筆者が今月東京のある大学の授業でおこなったアンケート調査によると、SNSに由来したトラブルを経験している学生は多く「10代の悩みの代表なのではないか」と回答する学生もいた。そして自分の悩みの解決法にもSNSを利用しているそうで「人に相談が出来なくてインターネットを通じて悩みを解決していく」という回答もあった。

現在提供されている相談先への違和感も見受けられる。

「日本では子供たちと大人との間に何かとてつもない距離がある」「心身がSOSを求めていたとしても、相談できる環境が少ない。いじめなど相談できる電話窓口があったが自分自身利用しづらいという印象だった」「制度だけある感を出すのではなく、積極的に専門家側からアプローチをしてサービスを提供してほしい」

 

日本では子どもたちを見守る体制が大きく親と学校に限られており、それでは子どもたちのニーズや現状に応えきれていない。

思春期に経験する悩みの相談相手として親や学校は選びやすい相手ではない。子ども自らが選ぶことのできる福祉的教育的サービスも多くない。

その結果として起こったこのようなニュースは子どもたちが「自己責任化」され、リスクにさらされていることを示している。

親と学校のみではなく、実際子どもたちが生きている現実を知りケアする方法が用意できたらいい。