新型コロナにデジタル化…変化の時代を、チャンスに変える能力とは?

「問題解決」よりも「問題発見」が重要
細谷 功 プロフィール

問題とはあくまでも私たちの事象のとらえ方であり、「時代の変化」は旧来のもののとらえ方と現実との間にギャップを生み出し、それが問題となります

それゆえにVUCAの時代は次から次へと私たちに新たな問題を突き付けてくるのです。

それに気づけるかどうかは私たちのものの見方とそこからどう考えるかにかかっています。

 

「問題」とはネガティブにとらえられがちかも知れませんが、うまい解決策を見つけることですべて新しい機会に変わっていきます。VUCAの時代や新型コロナ危機というのは、問題発見力がある人にとっては限りない機会を次から次へと提供してくれる絶好のチャンスだということです。

人類を進化させるのは誰か

新型コロナ危機に関する大きな変化を強制的に迎えることで、この差ははっきりと分かれました。

「ハンコ」や「何が何でもオフィスで仲間と顔を突き合わせて仕事をする」といった旧来の「幻想」が崩れつつある状況でもあくまでもそれに目をつぶって「嵐が通り過ぎるのを待つ」人もいれば、そこから生じたさまざまな現実とルールや人々の価値観とのギャップを見つけてそれを解消するために動き出した人もいます。

短期的には「目を背ける人」が優勢になっても、長期的には歪みを解消していくことで問題に取り組んでいく人が人類を進化させて大きな歴史の流れを作っていくことは明白です。

このような新たな問題発見への取り組みを実践するための手法として、本書はこれまで私自身が著述家として一貫して取り組んできた「思考法」「ものの考え方」「発想法」に関する内容を「問題発見」という切り口でまとめたものです。

これまでの著作で述べてきた「具体と抽象」「無知の知」「Why型思考」「アナロジー思考」「メタ認知」といった考え方を、問題発見という場面やものの見方でどのように活用すればよいのか、「利用場面」の方向からの集大成といった位置づけになっています。

これまでの著作を読んだことがある方は、切り口を変えた復習という位置づけで、本書が初めてという方は思考法や発想法の全体像を一つの応用場面から押さえてもらえればと思います。

本書によってより多くの方々がそのようなチャンスを手にすることができれば本書の目的は達成されたことになるでしょう。

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