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新聞は報じない…日銀副総裁が語った「コロナ後の日本経済」に起きるスゴいこと

「最近の金融経済情勢と金融政策運営」

日経新聞が16行のベタ記事のみ、他紙は一切報道せず

久しぶりに東京・内幸町の日本プレスセンターを訪れた。7月29日午後2時30分から同センター最上階で日本記者クラブ主催の雨宮正佳日本銀行副総裁の講演があったからだ。事前の案内にコロナ禍で会場内のソーシャルディスタンス厳守のため「申し込み先着40人限定」とあったことが、行く気となり、足を運んだ理由である。

日銀最高の理論派である雨宮氏の約45分の講演に耳を傾けてメモを取り、その後の質疑応答も聞いてからオフィスに戻った。事務方が用意した「最近の金融経済情勢と金融政策運営」と題した資料(A4版8枚)はもちろん、持ち帰った。

雨宮正佳日本銀行副総裁
 

司会は同クラブ企画委員の日本経済新聞の藤井彰夫論説委員長であり、共同通信記者(日銀クラブ?)や朝日新聞の原真人編集委員らが鋭い質問をしていたので、どのような記事になるのかと翌日の各紙朝刊を楽しみにしていた。

驚いた。日経新聞が金融経済面に「日銀・雨宮副総裁、2%物価目標が市場安定に寄与」の見出しで僅か16行のベタ記事で報じただけで、他紙は一切報道しなかったのだ。チャートや図表紹介のプロジェクターと資料も用意して臨んだ日銀の事務方も拍子抜けしたに違いない。

筆者も合点が行かなかった。なぜならば、15日の日銀の金融政策決定会合後に開かれた記者会見での黒田東彦総裁発言が各紙(16日付朝刊)で大きく取り上げられていたので、今後の金融政策運営の理解を深掘りするために、この雨宮講演が恰好の機会となると判断した筆者は、新聞・通信社の記事を是非とも読みたいと思い、期待していたからだ。

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