ライブ中止、卒業保留…コロナが「会いに行けるアイドル」ブームにもたらしたもの

今、かつてない苦境を迎えている
岡島 紳士 プロフィール

代替としての無観客配信とWEB特典会

とはいえ、全てのアイドルが完全に活動を止めているわけではない。政府が提唱するガイドラインに則ったうえで、活動を続けているアイドルも増えている。そのガイドラインは、“三密”をさけること、ソーシャルディスタンスを保つこと、換気及び消毒を十分に行うこと、などが前提とされている。厚生労働省と、それを踏まえコンサートプロモーターズ協会(ACPC)などが提唱した、7月10日以降の具体的なルールを端的にまとめると以下になる。

・屋内…収容率50%以内、人数上限は5000人
・屋外…十分な間隔(できれば2m、最低1m)、人数上限は5000人
※ 収容率と人数上限でどちらか小さい方を限度(両方の条件を満たす必要)

これ以外にも、37.5℃以上の発熱などがある場合は入場できない、手洗いの徹底、手指の消毒、マスクの着用、観客は大声を発しない、など、細部に渡っての提案がなされている。

アンジュルムはメンバーと1対1でビデオ通話ができる「オンライン個別お話し会」を企画している(写真は2018年に行われたアジアツアー)photo by gettyimages
 

また、ガイドラインができる以前から、ライブや特典会の代替策として、無観客によるライブ配信や、WEB特典会などが行われて来た。動画配信は、現在の収容人数を絞ったライブにおいても並行して行われることも多く、実際に会場で鑑賞するチケットと、配信チケットの両方を販売するパターンがある。

ちなみにWEB特典会とは、簡単に言うとライブ会場で行っていた特典会を、ネット配信と購入物の郵送で代替する、というもの。例えばチェキ券を購入するとメンバーが写ったサイン&購入者の名前入りのチェキが郵送される他、チェキにサインを入れている様子の動画配信を観ることができる。