「ヤバい校則」がまかり通る学校の闇…ツーブロック禁止は序の口だ

女子生徒の下着の色を確認する男性教員
大塚 玲子 プロフィール

トンデモ校則に立ち向かう方法

法的には、校則は強制ではないと判断されているというのだ。とはいえ、現実に校則を無視すれば生徒は指導を受けるだろう。その場合はどうすればよいのか。

「おかしな校則は無視しても、学校は特に処分できないはずです。もし、しつこく指導が続く場合には、『強制か?』『違反した場合の不利益は?』ということを文書で確認するのがお勧めです。

そうすれば大抵、学校側は『この校則は強制ではない』と答えざるを得ないでしょう。また、教育委員会などの法律がわかる担当者に相談してもいいでしょうね。

万一『強制だ』と言ってきたら、『学校に、髪型や服装を強制する権限はないはずです。校則を強制したいなら、私に、髪型変更請求訴訟を提起してください。裁判所が強制執行を認めるなら、私も従います』と言ってみてはどうでしょうか。

そんな訴訟が提起されても、学校側が勝つ見込みはないでしょう。おそらく多くの学校は、校則強制執行訴訟など提起せず『泣き寝入り』を選ぶはずです。また、無理やり髪を剃るなど直接強制をしてきた場合には暴行罪にあたるので、そのときは警察や弁護士に相談する必要があります」

おかしな校則だよね、とただ愚痴を言い続けるだけなら、保護者も教員も同罪だ。納得できなければ学校に相談する、複数の保護者で校長に働きかける、そもそも「従わない」など、何らかのアクションを起こす必要がある。

参考

*1 『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』西郷孝彦著
*2 最高裁第一小法廷平成8年2月22日判例タイムズ902号51頁
*3 熊本地判昭和60年11月13日判例時報1174号48頁
*4 千葉地裁平成元年3月13日判例時報1331号63頁