「ヤバい校則」がまかり通る学校の闇…ツーブロック禁止は序の口だ

女子生徒の下着の色を確認する男性教員
大塚 玲子 プロフィール

一方では、そういった「みんなには当たり前」のルールに苦しむ子どもたちもいる。中学・高校に通えない生徒のなかには、感覚過敏で制服が着られない子どもや、性別違和(身体の性別と性的自認が一致しない)のため、指定された制服を着ることが辛くてたまらない、という子どもも少なくない。

これまで、そういった子どもたちは「ルールに従えない生徒」として、多くの学校から排除され、罪悪感を植え付けられてきたが、そんな校則が本当に必要なのだろうか。子どもに無意味な自己否定の感情を抱かせるルールのほうが間違っているのではないか。

校則は、何のために、どうあるべきものなのか? 我々皆で、根本から考え直さなければならない。

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トンデモ校則を変えるためには

正論を唱えるだけでは事態は変わらない。さしあたってトンデモ校則を少しでも減らすために、大人たちにできることはあるだろうか。

筆者はこれまでしばしば、保護者と学校の関係について取材を行ってきた。そこで「保護者として校則を変えるよう働きかけた経験があれば教えてほしい」と呼びかけたところ、いくつもの事例を寄せてもらった。

結論としては、微妙なところだった。保護者の働きかけで校則が変わった例も確かにある。担任の先生や校長に話をして、体育の授業のときに肌着を着用できるようになったケースや、置き勉禁止が見直されたケース。最近では、福岡市立警固中学校でPTA会長と校長がタッグを組み、「性別に関係なく選べる制服」を導入した例もあった。