8月 2日 アメリカの発明家イライシャ・グレイ誕生(1835年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1835年の今日、アメリカの発明家イライシャ・グレイ(Elisha Gray、1835-1901)が生まれました。彼はグラハム・ベルと電話の特許権争いを行い、伝説的な敗北を喫したことで知られます。

イライシャ・グレイの肖像 Photo by Getty Images

アメリカ・オハイオ州の農民一家に生まれたグレイは、オーバリン大学(桜美林大学の名前の由来です)で電気について学びました。卒業後は発明の道へと進み、現在のシンセサイザーやファクシミリの原型にあたる機械を開発しました。

そんなグレイにとって終生のライバルとなるのが、電話の発明者として知られるアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell、1847-1922)です。グレイとベルは同時期に電話のアイデアを思いつきましたが、グレイは水を媒体に、ベルは電磁気を媒体に使うという違いがありました。

そして2人の弁護士は同日に特許局に出向くのですが、ベル側が特許明細書を提出したのに対し、グレイ側が提出したのは予告記載書(いずれ出願しますよという予告のための申請書)だったのです。発明の進捗は同程度だったのですが、小さな書式の差が決定的となり、グレイは特許を巡る訴訟に敗北してしまうのです。

ベルの公開電話実験の様子。このとき使われたのはグレイ考案の水中式だった Photo by Getty Images