8月 1日 花火の日

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日、8月1日は花火の日です。

 

花火大会が開かれるかもわからないこんなご時世ではありますが、せめて気分だけでも明るくありたいもの。花火についての知識を深め、心に大輪の花を咲かせましょう。

日本全国で花火大会が行われている Photo by Getty Images

8月1日が花火の日に指定されているのには、2つの理由があります。

1つ目は、1948年に花火が解禁された日だから。戦火が拡大する1940年代、日本政府は全国の花火業者に火薬を使って発煙筒など戦争遂行のための物品を作るよう命令しました。敗戦後に日本を占領したGHQも、反乱に使われるのを恐れてやはり火薬の製造を禁止しました。そして、占領の終盤期にあたる1948年8月1日、両国川の岸辺で戦後初の花火大会が開かれたのを記念して「花火の日」に指定されたのです。

2つ目は、8月1日に花火が起こした事故を忘れないようにするため。1955年8月1日、墨田区にある花火工場で火薬が大爆発を起こし、18名の死者を出す大事故となりました。半径数十メートルの一帯は吹き飛ぶこととなり、近隣の地域で窓ガラスが割れるなどの余波が発生しました。花火は人の目を楽しませてくれますが、安全管理を怠ると非常に危険であるということを忘れてはいけません。

花火の歴史と危険性を正しく理解し、夜空に浮かぶ大輪の花を観賞できる日が再び訪れますように。

余談ですが、毎年5月28日にも「花火の日」が設定されています。これは隅田川花火大会の開催日が旧暦で5月28日にあたるからだそう。2つも花火の日があるとは、江戸っ子がいかに花火を重視していたかがわかるというものです。

葛飾北斎の描いた両国橋の花火大会 Photo by Fine Art Images/Heritage Images/Getty Images