不倫そのものより「隠蔽」に傷つく

次に、不倫発覚後のカップルはどのような精神状況に陥るのか。まず、不倫された側は激しく自尊心が傷ついてしまう。それは不倫そのものよりも、果てしない隠蔽工作に深く傷つくそうです。人は未来が予測不可能であることは甘んじて受けれますが、過去は信頼できるものであることを期待するそう。積み重ねてきた歴史や日常が汚染されたと感じてしまうのは地獄でしょう。

ちなみに、不倫した側もとてつもなくつらい日々を過ごすことになるとか。こうありたいという自分と、現実の自分とのギャップに苦しむなか、パートナーに責め続けられ、それをひたすら受け入れ謝罪を続ける日々。人間、自分で自分を責める状況が一番きついと私は思っているのですが、まさにその状態です。

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不倫を未然に防ぐために

……と、こうしたメカニズムや不倫後の地獄を不倫してしまう前に知っておくことがワクチンになると強く感じました。既婚者である自分が誰かに惹かれたとき、客観的になれるのは強い。欲求を抑えられるとは断言できないけれど、ブレーキにはなるはずで。この『不倫と結婚』を読んでおくのもオススメです。

著者のエスター・ペレルも、不倫については不倫後ではなくカップルの関係が穏やかな段階で話し合っておくべきということを書いていました。「絶対不倫はしないけど、それでもお互い不倫をしてしまったときのことについて語り合おうか」と話をしておくこと自体が「不倫をしないための布石」になるかもしれません。