口コミが413%増!次に来るグルメは「ごぼう天うどん」で決まり

新しいキーワードは「食感の味変」
高橋 洋太 プロフィール

「サクサク」「コシ」が重要

というのも、「博多うどん」といえば、昔、博多の商人たちが、忙しくてもつるっとすすれるようにと、ゆで置きのやわらかいうどんが文化的に主流だった。麺自体もコシが弱い細めの麺が一般的だ。

讃岐うどんに代表される、太くてコシがあるうどんが人気な現代に、あまり博多うどんがグルメとして流行っていなかったのは、そういった理由だったのだ。

大地のうどんでは、博多うどんの細い麺はそのままに、一般的には6時間くらいとされる麺の熟成時間を、3日間寝かすことで、もちもちとした食感とつるっとした喉ごし、そして独特の風味を出すことに成功した。

また、揚げたてのごぼう天にもこだわった。最初のころ、ごぼう天は最初半分くらいの大きさだったが、美味しさを追求して、丼を多い尽くすほどの大きさになったそうだ。

大地のうどん博多駅地下店のごぼう天おろしぶっかけ
 

「切ったごぼうを油の中で輪っか状に丸めるので、焦げないように美味しく仕上げるのは難易度が高く、技術が必要でした。丼ぶりからはみ出すほどの大きさにすることで、すべてが出汁に浸からず、揚げたてサクサクの食感をお楽しみいただけるようにしました」(担当者)

すべて出汁に浸からない。ごぼう天うどんの人気の秘訣のひとつには、「食感」が重要なファクターになっている。

実際に「Food Data Bank」で、レビューに頻繁に使用されたキーワードを分析する「相性分析」を見てみると、キーワードのカテゴリとして「食感」に言及しているレビュワーが多い。また、キーワードランキングの中では、「サクサク」「コシ」といった言葉が見られた

簡単に言うと、ごぼう天うどんといえば、作り置きのやわらかい麺と出汁につかったごぼう天が「当たり前」だった食文化を、もちもちでのどごしのいい切り立ての麺にサクサクのごぼう天へと、昇華させた「革命児」として市場に現れ、福岡県民に受け入れられていったのだ。