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# 資格取得

なんてわかりやすい! 独学資格受験者のための「超絶参考書」の秘密

累計600万部を超えるベストセラー作家

「ベストセラー作家」といえばどんな名前が思い浮かぶだろう。東野圭吾、百田尚樹、それとも村上春樹……。

そんな日本を代表する有名作家とは活躍の場が違うが、知る人ぞ知るベストセラーを生み出し続ける著者が存在する。

彼女の名前は「滝澤ななみ」。執筆ジャンルは、簿記やFP(ファイナンシャル・プランナー)、宅建士(宅地建物取引士)などの検定試験を受験し、資格の取得を目指す人達のための参考書(以下、資格書)である。その著作の累計実売部数は、簿記が400万部以上、FPは125万部以上、宅建士で50万部以上になる。

一般的な知名度は低いかもしれないが、書店の資格書コーナーに足を運べば、すぐ「滝澤ななみ」の名に高い価値があることに気づくはずだ。そして、棚に置かれた数々の資格書の中から、購入する一冊を決める読者の目が「ガチ」であることにも。

「ガチ」で資格取得によって人生を切り拓いたり、就職を左右するスペックを得ようとしている受験者たちが、彼女の著書を選んでいる理由はどこにあるのだろうか。

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著者の資格人生も不合格から始まった

資格取得を目指す人々を対象とした市場は大きい。たとえば簿記などは日商簿記検定(日本商工会議所および各地商工会議所主催)で年間約50万人の受験者がいる(簿記検定には他に全国商業高等学校協会や全国経理教育協会主催のものもある)。

市場が大きいだけに、資格取得ための手段は様々用意されており、専門学校に通う受験者もいれば、最近はWEBやスマートフォンからのコンテンツ供給も盛んだが、滝澤ななみさんの読者は、本を頼りに独学で合格を目指す人たちが多いそうだ。滝澤さんもかつては独学で学ぶ受験者の一人であり、その当時の話から最新刊のことまでを伺った。

「勉強を教える人」といえば、予備校のカリスマ講師などもそうだが、押し出しの強い人物を想像していたが、滝澤さんはおだやかで、自然体の女性だった――。

「簿記検定を受けるために勉強を始めたとき、なかなかうまくいかなかったといいますか、当時出版されていた簿記の本を読んでも、書いてあることが全然頭の中に入ってこなかったんです。

大学が経済学部で、入学した時に勧誘されて公認会計士講座のサークルに入り、大学1年生の6月に簿記3級は受かったのですが、11月に2級は落ちてしまいました。ようやく合格したのが次の年です。

私の理解力が足りなかったからだと思いますが、いくら読んでも憶えられないとイラッとするじゃないですか(笑)。だから、その本を書いた方には本当に申し訳ないのですが、本を投げたりしていたんです、“この本のせいだ!”くらいに思って(笑)」