妻の「裏切り不倫」を疑ったせいで、すべてを失った年収2000万医師の悲劇

嫉妬に狂った男の悲哀
江幡 吉昭 プロフィール

しかし、これを叔母は内心快く思っていなかったようなのです。株をもらったとはいえ、不動産を奪われたと感じていたのでしょう。

こうして夫婦の間にギクシャクしたムードが漂い始めた時、ある事件が起きます。それは家族で食事に出かけた時に発した彩香さんのある言葉がきっかけでした。

「不動産もいっぱいあるんだし、そろそろ開業は考えてないの? あなたの同期の人も開業されてうまくいっているんじゃない?」

この言葉に中田さんはキレました。

「今は昔ほど開業もラクじゃないんだ。不動産が余っているからと言ってそう簡単に開業できるもんじゃない。そもそも俺は開業医になりたくて医者になったわけではない。お前は妻なのに俺のことを何もわかってくれていない。不動産の仕事がうまくいっているからと言って、調子に乗るな! 俺をバカにしているのか!」

〔PHOTO〕iStock
 

突然、病院を退職

いつもはおとなしい夫の激しい言葉に驚いた彩香さん。その場では「ごめんなさい。決してあなたのことをバカになんかしていません。許して」とひたすら謝りまりました。その様子に中田さんも一旦は怒りを静めたかに見えたのですが、そうでもなかったようです。それから数か月後、中田さんは予想もしなかった行動に出ました。

なんと、彩香さんには一言の相談もなしに、勤務先の病院を退職したのです。

中田さんは言います。

「妻をぎゃふんと言わせてやろうと思ったんです。退職してすぐ、父から継いだ会社に乗り込んで宣言してやりましたよ『ここの会社の株主は誰だ?! オレだ! 今日から妻じゃなくてオレの言うことを聞いてもらう!』と」

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