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風邪薬も痛み止めも飲めなかった「重症喘息」に治療薬が見つかった!

アスピリン喘息の治療最先端

98%の医師が見逃しても…

これまで、喘息におけるステロイド過敏(喘息患者にステロイドを注射すると重大発作を起こし、死に至ることがある)の機序を見つけるなど、アレルギー疾患に関するいくつもの重要な発見をし、「98%の医師が見逃すアレルギー疾患を見つけて治す名医」としても知られる谷口正実医師(湘南鎌倉総合病院 免疫・アレルギーセンター長)が今年、新たな成果を上げた。

長年に渡って「有効な治療薬はない」とされてきた「アスピリン喘息」に対して、現場の医師が自己判断で投与して来た治療薬の有効性を、世界で初めて証明したのだ。

谷口正実医師(湘南鎌倉総合病院 免疫・アレルギーセンター長)
 

アスピリン喘息は成人後に発症する喘息の約10%を占めるもっとも重症化しやすい病気で、生命の危険を伴う強い発作を起こす可能性もあるのだが、知名度はイマイチだ。しかも、アスピリン喘息という病名は通称で、実際はアスピリンだけでなく、ほとんどの解熱鎮痛薬で、息苦しさ(喘息発作)や鼻づまり、鼻水などの過敏症状が起きることから、現在は「NSAID(エヌセイド)過敏喘息」と呼ぶのが正しいとされる。ちなみに原因は不明。またこの過敏体質は一生続く。

ノーシン、ロキソニン、イブ、バッファリン等々、ピリン・非ピリンに関わらず、またアスピリン・非アスピリンに関わらず、ほとんどの痛み止めや熱を下げる薬(解熱鎮痛薬)が原因となるため、一度アレルギー症状を起こした人は、たとえ軽症であってもこれらの薬が飲めなくなる。