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牛たん「ねぎし」、客単価1200円以上でも“愛され”チェーンになったワケ

「至上のおかわり術」教えます

東京・横浜エリアに40店舗を展開する「牛たん とろろ 麦めし ねぎし」。“分厚く切ったボリュミーかつヘルシーな牛たんと、栄養豊富なとろろ、麦めし”という組み合わせを生み出し、老若男女問わず支持を集めるチェーン店だ。

客単価はおよそ1200円以上とけっして安くはなく、また出店エリアもかなり限定的。それにも関わらず、圧倒的なリピート率と高い顧客満足度を武器に、年商71億円(2019年11月時点)をあげている。“牛たん”というニッチな市場を開拓した同社の魅力を、『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』の著者・村瀬秀信氏が語る。

イラスト:サカモトトシカズ
 

仙台牛タンと楽天イーグルスの思い出

2013年の秋。プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが球団創設9年目にして、初めての日本一に輝いた。

04年の大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併からはじまる球界再編問題の混乱の末に東北の地にはじめて誕生したプロ球団は、実質的に合併球団の“残り物の選手”たちではじまったという物語がある。

思い出すのは05年、仙台での本拠地開幕戦。

仙台の地は新規参入に沸きながらも、地元ラジオDJが「クレムリン(クリムゾンが正解)レッドの楽天イーグルスが〜」とあわや共産党宣言な言い間違いが出たり、観客が関係ない外野手に「岩隈ぁぁ!」と叫んでみたり、ウェーブをやったら止め方がわからずいつまでもグルグル回っていたりと、はじめてが故の微笑ましいハプニングが続出。

そんなお祭り騒ぎにも驚いたが、球場でメシを購入しようと弁当を見渡せば、牛タン弁当に牛タンカレー、牛タン饅頭等々、どこを見ても執拗なまでの牛タン推しだったことにも驚いた。