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# 働き方

トラック運転手に介護士も、働き方改革のウラで「過労死」が急増していた…!

さらにコロナ不況が追い打ちをかけ…

原因としての「精神障害」の増加

政府が「働き方改革」を打ち出し、残業時間の制限や有給休暇の取得促進に乗り出しているにもかかわらず、「過労死」が大幅に増えたことが明らかになった。

厚生労働省が公表した2019年度の「過労死等の労災補償状況」によると、過労死などに関する労災の請求件数は2996件と前年度に比べて299件、11%も増加し、過去最多となった。

そのうち労災補償の支給開始が決定されたものは725件と22件増加、自殺などで働き手が死亡しているケースも174件と16件増えた。

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厚労省が「過労死等」に分類しているのは大きく2つ。ひとつは脳梗塞や心筋梗塞などで倒れる「脳・心臓疾患」で、もう1つがうつ病などの「精神障害」。

かつては前者の方が多かったが、最近は精神を病んで自殺を図る人の増加が問題になっていた。2019年度は「脳・心臓疾患」による支給決定件数が216件(うち死亡86件)だったのに対し、「精神障害」による支給決定件数は509件(うち自殺88件)にのぼった。

では、いったいどんな業種で過労死が多いのか。「脳・心臓疾患」での支給決定件数で多いのは「運輸業・郵便業」の中の「道路貨物運送業」。つまりトラック輸送を担う運転手が最も多い。人手不足の中で過酷な労働を強いられている様子が浮かび上がる。

 

一方の「精神障害」でもっとも多いのが「医療・福祉」の中の「社会保険・社会福祉・介護事業」。介護施設で働く人たちが人手不足の中で、精神的に追い詰められていることが分かる。

こうした「運輸業」や「医療・福祉」が上位に来る傾向はここ数年続いており、こうした産業で「働き方改革」が思うように進んでいないことを示している。

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