# 経営

日本企業の「リストラ地獄」をどんどん加速させている「黒幕」がいた…!

このままでは会社が疲弊するだけだ…
大原 浩 プロフィール

「無慈悲なリストラ」の原因は?

ところが、現在では個人や一般事業法人は株主としては少数派に陥ってしまい、多くの企業の大株主として君臨するのはいわゆる機関投資家だ。

この機関投資家の運用担当者は、サラリーマンであり、他人の金を投資している。実際に資金を出しているのは、投資信託(ファンド)の購入者や、年金・保険などの加入者などであるが、企業への投資には直接かかわらない。

だから、レンタカーである投資信託などを運用するサラリーマン担当者は、投資先企業の将来的発展には興味がないし、ましてや投資先の従業員のことなどどうでもよい。

大事なのは、1年ごとにやってくる自分の投資の成績だけだ。だから、自分がサラリーマンであるにもかかわらず「投資先の無慈悲なリストラ大歓迎。投資の先送りで、将来の成長の機会を失うことも良し」というスタンスなのだ。もちろん、目先の経費を減らせば、決算上の収益が向上し、株価が上昇する確率が高いからである。

サラリーマン運用担当者は高給をもらっている場合も多いが、身分は不安定で、1年間で運用成績を出さなければ、自らが「無慈悲なリストラ」のターゲットにされる哀れな存在でもある。

企業(株式)において、機関投資家などによって、1の所有権ばかりが主張され、1年単位の短期的利益ばかりが追及されているのが現状だ。

 

しかし、そのようなやり方を続けて2をないがしろにすると、会社の長期的な成長の道は断たれ縮小均衡によって会社は結局消滅する。

「プロ経営者」を始めとする会社をレンタカーと考えるサラリーマン社長が横行するようになったのも、短期的な利益しか考えない機関投資家が企業の大株主として君臨していることに最大の原因があると思う。