# 経営

日本企業の「リストラ地獄」をどんどん加速させている「黒幕」がいた…!

このままでは会社が疲弊するだけだ…
大原 浩 プロフィール

特に、1990年頃のバブル崩壊以降、「日本型経営」が失敗の原因として悪者にされた悪影響が大きい。

11月20日の記事「日本企業はバカか…! いまこそ『終身雇用』が大切である決定的理由」で述べた「終身雇用」を含む日本型経営システムが弱体化したことが、長年にわたって日本経済が低迷した原因である。

会社は「生身の人間」の集団だ

会社は不動産と違って、「物」ではない。建物の不具合が見つかれば、修繕・修理するか新しいものに取り換えればよい。あるいは、最悪の場合建て替えることができる。

しかし、「法人」とも呼ばれる会社は、法律上生きた人間に擬せられた「生身の人間の集団」である。

投資の神様バフェットが生まれた頃のように、鉄鋼業や鉄道が花形であった時代には、線路や工場のような「有形資産」が会社の所有者である株主にとっても重要であった。

しかし、産業の情報化・サービス化、すなわち無形化が進んだ現在、株主が所有している財産の主要部分は、有形の土地・建物・設備ではなく、ブランド、ノウハウ、システムなどの無形財産である。そして、その無形財産を維持しているのは「法人」を構成する生身の従業員(人)である。

 

だから、株主は自分の会社の所有権を守り、有効に活用したいのであれば、まず「無形財産」である従業員の利益を考え、彼らの能力を発揮させなければならないというわけだ。

確かに冒頭1の観点から考えれば、株主が「俺の会社」と主張することは間違いではない。しかし、2の中心部分である「従業員の利益」を考え、彼らが生き生きと働かなければ「無形財産」である「俺の会社」の価値は水泡に帰してしまうのである。