銀行員・証券マンが語る、過酷すぎる「リアル半沢直樹」の世界

自分の面子を保つことが最重要
高堀 冬彦 プロフィール

部下たちの信望を得て

この後、半沢は三木を許す。一方で三木は、半沢が東京セントラル証券からも追放されそうになっていることへの心配を口にする。だが、半沢はあくまで上司の顔を保つ。

半沢「オレがどうなろうと、そんなことはいい。自分が必要だと思う仕事に全力を尽くせ。それがサラリーマンだ」

こんな上司は金融界でなくても大歓迎だろう。

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森山は東京セントラル証券プロパー組ながら、出向組の半沢に全幅の信頼を寄せるようになる。三木も半沢に心酔し、危険を顧みず伊佐山の極秘資料を写し取った。半沢のフェアな態度に心打たれた浜村瞳(今田美桜、23)らほかのプロパー社員たちも自発的に半沢のために動く。

渡真利忍(及川光博、50)ら同期の協力で敵を倒した前編と違い、後編は半沢が部下たちの信望を得て勝利していくのではないか。となると、物語はより膨らみ、魅力が増すだろう。

中高年の視聴者は前編以上に熱狂する気がする。サラリーマンは個人として活躍するより、上司として成功するほうがはるかに難しい。

半沢は頭取なるのが目標だと言っているが、こんな名マネージャーが実在したら、トップに登り詰めるのも可能ではないか。例え上司が煙たがろうが、部下たちが支え、さらに押し上げる。