銀行員・証券マンが語る、過酷すぎる「リアル半沢直樹」の世界

自分の面子を保つことが最重要
高堀 冬彦 プロフィール

実在してほしい!と評判

今回の続編が前編とやや違うのが、半沢の置かれたポジション。大阪西支店の融資課課長と本部の営業第二部次長を務めた前編の半沢はプレイヤー色が強かった。だが、東京セントラル証券の営業企画部部長である今回はマネージャーとしての顔が色濃い。これが現場の銀行マンには、「実在してほしい上司」(メガバンク行員)と評判なのだという。

第2話でのこと。買収の危機下にあるスパイラル・瀬名洋介社長(尾上松也、35)との面談を終えた東京セントラル証券・営業企画部調査役の森山雅弘(賀来賢人、31)が、上司である半沢に話し掛ける。

 

森山「瀬名社長から相談を受けました。それで・・・」
半沢「ちょっと待て。それは私に話していいことか。話すことで、君が瀬名さんを裏切ることにならないか」

報連相(報告・連絡・相談)を義務付けながら、それでいて責任は取らないという上司の話はよく聞くが、半沢は違うのだ。

やはり2話。三木は半沢たちを裏切った論功行賞で銀行に返り咲いたものの、コピー取りなどの雑用係をやらされる。それを目の当たりにした半沢は伊佐山に言い放つ。

半沢「こんなお茶汲みをさせるために三木を銀行に戻したんですか。三木は雑用や事務作業は苦手かもしれませんが、客の懐に飛び込む対人スキルはなかなかのものです。営業でもそれなりの仕事が出来るでしょう。せっかくウチから引き抜いたんなら、ちゃんと使ってくれませんか」
伊佐山「おめえは口出しすることじゃねえ!」

傍らで聞いていた三木はうれしかったに違いない。元上司の半沢が自分の長所をきちんと見抜いてくれていたのだから。