無職のどん底から「V字回復」…!吉祥寺発の時計ブランド社長の復活劇

「つなぐ時計」の逆転ストーリー
金田 信一郎 プロフィール

その1つひとつにストーリーがある。店に置かれた時計本体やベルトの横には、メーカーや生産工程の解説が掲示され、動画までその場で見ることができる。日本の地方に根付いた老舗メーカーが、伝統技術を駆使して、丹念に作り上げている。

日本が誇る技術と伝統の粋を結集した「純日本製」の時計──。そのストーリーを、若い店員が熱心に解説し、組み合わせをアドバイスする。

時計本体はクオーツなら1万5000~2万円ほど。ベルトも5000円程度なので、組み合わせても3万円出せば釣りがくる。

ああKnotに並ぶ時計の一部
 

「これからの時代、ウソをつかないこと」

誇大広告をしたり、不当に高い値段をつけても、情報はネットを通じて拡散し、いつかはバレてしまう──。

Knotの若い店員たちは、客に近寄り、好みを探りながら、熱くその物語を語っていく。

「人手不足なんてウソ。そういう会社は、伝える物語がない。それでモノを売れなんて、現場の子をなめている」

事実、Knotの採用募集には100倍近い若者が集まる。