2020.07.30
# 格差・貧困

女性活躍のタテマエの裏で…コロナは圧倒的に「女性」を苦しめていた…!

浮き彫りになった女性活躍の実態と格差
飯島 裕子 プロフィール

ハローワークで非正規公務員として働く女性は次のように話す。

「コロナで仕事を失い、窓口に訪れる人が大半なのですが、職員を減らしているため、待ち時間も長く、皆さん、殺気立っています。そんな中、サンドバックになるのは窓口対応をしている非正規の私たちです。コロナにおびえ、来年、雇用契約が更新されない不安におびえながら働き続けることに限界を感じています」

一部の職場であからさまになったコロナ禍における正規と非正規の待遇格差。両者では、いのちの価値すら違うのかと思わされかねないものであり、職場間での分断や禍根を残しかねないものであるだろう。

 

分断を拡げないために

コロナ禍が働く女性に与えた影響について見てきた。リーマンショック時に比べ、女性への影響が大きかったことは冒頭にも書いたが、女性稼ぎ主が増えたこともその大きな理由の一つだろう。未婚率や離婚率が上昇している一方で、共働きでも夫婦どちらかの収入が欠けると生活が立ち行かなくなる世帯が増えている

女性労働者の存在感が増しているのは、社会の中でも同様である。コロナ禍において社会を根幹で支えているのは、小売や介護など対人サービスの現場で働く非正規女性であることが明らかになった。

その重要性はエッセンシャルワーカーとして認識されたものの、不安定雇用、低賃金は何一つ変わらないままだ。一部の人々にだけ、過剰な負担を押し付けるような、現在のやり方では第二波、第三波が来た時、現場は持ちこたえられるとは思えない

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