貯金3000万円で「海辺のリゾート」に引っ越し、すべてを失った夫婦の悲劇

たった2年半で…
現代ビジネス編集部

さっそく夫婦そろって実際に訪ねると、友人から聞いたとおり、鉄筋コンクリート造りの5階建て建物からは、目の前の湾が一望できた。

もとはリゾートホテルだけあって、パンフレットなどで見ていたほかの有料高齢者施設よりもはるかに部屋のしつらえなども良かった。吹き抜けのロビーは明るく開放的で、ここでなら趣味の釣りを楽しみながらのんびり暮らせると確信した。

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部屋の間取りは十畳二間で、夫婦で入居すれば2部屋があてがわれるという。

「1人あたり1500万円の頭金を支払っていただければ、月額11万円ほどの食費込みの家賃で入居できます。

今後、介護認定を受けることがあれば、公的な介護保険を超えた分も、施設の福利厚生の一環として介護支援サービスを受けられます。大変な人気なので、空きが出てもすぐに満室になってしまいますよ」

施設の担当者はパンフレットを手に、熱心に入居を勧めた。

「これまでコツコツ貯めてきた貯金のほぼ全額がなくなるのに抵抗はありましたが、長年の友人も居るし、入居者の人間関係も良好だと太鼓判を押してくれた。

なによりも、妻もスタッフや入居者と楽しげに話して『素敵なところね』と気に入ってくれている。長年苦労を掛けた罪滅ぼしにも、こんなリゾート地でのんびりと余生を過ごすのは悪くない」

こう考え俊男さんは、見学したその日に入居を決めたという。

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