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ゴーゴーカレーの「快進撃」が止まらない、理由は“世界観”にあった…!

国内外で新店ラッシュ、そのワケは
村瀬 秀信 プロフィール

自らを際立たせる「世界観」

ちなみに本場石川の輪島店では輪島塗の漆器で提供されるアワビ入りの5500円カレーなんてものをかつて出していた。売れんのかよ! と思っていたら、後日100以上の工程を300時間以上かけて作った55万円カレーなんてものまで出していたことを知った。

こうなるともう「5」と言いたいだけのような気がしてならない。だが、飲食店にとって自らを際立たせる世界観は重要だ。

イラスト:サカモトトシカズ
 

どうしたってこの振り切った55の世界がこの店の命なのだろう。松井の野球人生の晩年、レイズとマイナー契約を結んで背番号が35になった時はサンゴカレーでも出すかと思ったが、55を貫いたことは天晴れだった。

東京で食べられることを知っていても、金沢駅のお土産コーナーでレトルトのゴーゴーカレーを買って行く人が絶えないこともそういうことなのだろう。世界観って大事なんだよなぁと、カープファンの島田さんが唸るのですが、彼はしばらくして「カレーの本が作りたい」という理由で出版社を作っていました。

カレーばっかり食べていたら脳みそが焼けたそうです。

やっぱり、カレーは人を狂わせます。

DATA 株式会社ゴーゴーカレーグループ(東京サポートセンター:東京都千代田区)。国内約76店舗展開、アメリカやブラジルに店舗あり(2020年5月時点)。メジャーカレー1000円〜、ゴーゴーカレー530円〜、ロースカツカレー580円〜。価格やメニューは店舗により異なる。
著者独自の視点から、各店の魅力と愛情込めたエッセイ『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』は講談社文庫として発売中