雨が降り続きジメジメとした梅雨が終わると、今度は本格的な夏が到来。外出時はもちろんですが、厳しい暑さの日はおうちの中にいても不快に感じることが多くなりそう。そんな日は台所で食事の支度をするのも億劫に……。そこで、ウー・ウェンさんが以前教えてくださった調理時間が短く、パパッと簡単に作れるのに美味しい「もやし炒め」と「ねぎ焼きそば」のレシピを改めてご紹介。「もやし炒め」はあと一品欲しいときの副菜に、「ねぎ焼きそば」はお昼ごはんにしても。2品ともお財布にもやさしいレシピです。

もやしの真価を味わう
究極にシンプルな「もやし炒め」

中華は強火で一気に、と思い込まないで。強すぎると焦げるし、弱すぎるとしんなりしてしまいます。弱火と中火の間くらいの火加減で、小雨のような静かな音が目安。あまり触らず、たまに全体をざっくりと混ぜながらじっくりと炒めることがポイント。鍋底に水が出ていたら、火を強め、水気を飛ばしましょう。

◆材料(作りやすい分量)
緑豆もやし…………2袋
油(太白ごま油)…大さじ1
(A)
酒……………………大さじ1
粗塩…………………小さじ1/4
こしょう(粉末)…少々

◆作り方

【1】 緑豆もやしのひげ根を取り除く。

【2】フライパンに油を入れて熱し、【1】を入れて強めの弱火にし、もやしが透明になるまでじっくりと炒める。(A)で味を調える。

【POINT】
もやしの薄い膜に包まれた水分をいかに生かすか、がポイントの料理。ひげ根をとったもやしは見た目も美しく、甘い香り。縮んでしわが出てしまわないよう、嚙んだ瞬間にじゅわっと水分が出てくる感じを想像しながら炒めて。

ねぎの香りをうつした油で
麺を蒸し焼きにする「ねぎ焼きそば」

具材は長ねぎだけ!のシンプルな焼きそばレシピ。麺とからみやすくするための長ねぎの切り方もポイント。黒酢のまろやかな酸味が味付けのいいアクセントになっていて、あまり食欲のない日もこれならペロリといけそうです。

◆材料(2人分)
焼きそば麺………2玉
長ねぎ……………1本
酒…………………大さじ3
黒酢………………大さじ2
粗挽きこしょう…小さじ1/5
粗塩………………小さじ1/4
太白ごま油………大さじ1

◆作り方

【1】焼きそば麺は常温に30分おく。

【2】長ねぎは斜め薄切りにする。

【3】フライパンに太白ごま油と【2】を入れて中火にかけ、香りが出るまでゆっくりと炒める。

【4】【1】をほぐしながら加え、酒を振ってふたをし、弱火で2~3分蒸し焼きにする。

【5】黒酢を加えて中火にし、麺とからめる。粗挽きこしょうと粗塩で味を調える。

【POINT】
長ねぎは断面の大きな斜め薄切りにすると、麺とからみやすくなる。太麺は伸びにくく、時間がたってもおいしさが変化しにくいので、お弁当や帰宅が遅い家族のために作っておけるのもいい。細麺を使う場合は、コクのある黒酢がより合う。  

●教えてくれたのは…
ウー・ウェン
中国、北京生まれ。料理上手な母から受け継いだ北京家庭料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の懸け橋になりたい」との想いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる、医食同源の知恵にあふれた料理が人気。著書に「ウー・ウェンの北京小麦粉料理」(高橋書店)、「からだを整える お手当料理」(天然生活ブックス)など多数。
http://www.cookingsalon.jp


●情報は、FRaU2017年3月号、7月号発売時点のもので再編集して配信しています。
Photo:Keiichirou Muraguchi Stylist:Misa Nishizaki Composition:Shiori Fujii