タイガー「奇跡の一打」を体得! ラフから鬼のように寄るアプローチ

集中連載「科学的ゴルフ上達法」第6回
板橋 繁 プロフィール

日本人ゴルファーが犯す間違い

まずは、「3.ボールがすっぽりとラフにはまり、上から覗き込まないと見えないような状況」だ。

「3の状況では、構え方が変わります。両ひざを曲げて重心を下げ、ハンドダウン気味に構えてください。その体勢から『横ヒンジ』というテクニックを使います」(板橋氏)

横ヒンジとは聞き慣れない言葉だ。どんな技術なのか?

「バックスイングで、右ひじを内側にしぼりながら右手のひらを上に向けるとともに、右手首を親指方向に曲げ、クラブヘッドを水平移動させる動き──これが、『横ヒンジ』です。なるべく上体を回さずに、横ヒンジの動きだけでクラブを背中側に持っていき、ヘッドを背中側に残したまま、まーるく振って、フィニッシュでは正面の人に背中が見えるぐらいまで回転します」(板橋氏)

この「横ヒンジ」は、グリーンまわりの左足下がりのライからのアプローチでも威力を発揮する。左足下がりの状況からの打ち方を示した次の図を参考に実践してみていただきたい。

【図】横ヒンジ

写真左 1 肩幅よりも広くスタンス幅をとり、重心を低くする  2 重心を下げたぶん、グリップの位置も下がり、ややハンドダウン気味の構えに
写真右:ダウンスイングで右太ももが 内旋し、右ひざが沈んでいく。 左ひざでこれを受け止める

深いラフにボールがすっぽりとはまってしまったケースでは、手首のコックを使ってクラブを縦に上げ、上から鋭角にヘッドを打ち込むゴルファーをよく見かけるが、板橋氏によれば、これは「まったくの逆効果」だという。ボールをすくいにいってしまうため、かえってラフの影響を受けてしまうからだ。

「フェースを30~60度ぐらい極端に開き、右足の前から左足の前まで、クラブヘッドの通り道にある草を全部刈り取るようなイメージで振り抜いてください。ヘッドスピードがあれば、きれいにラフが刈られて、ボールはフワッと浮かんでくれます」(板橋氏)

冒頭で紹介したザ・メモリアルトーナメントにおけるタイガーのミラクルショットのなかで、ベスト1に選ばれたのは、2012年の最終日、16番ホールでグリーン奥のラフからチップインを決めたアプローチだった。

このショットを見ても、たしかに背中が180度しっかりと回り、クラブはきれいに振り抜かれていることがわかる。芝ごと刈っていくような思い切りのよいスイングがボールをフワッと浮かせ、奇跡を生み出していたのだ。

 

「だるま落としのイメージ」でインパクトせよ

最後に4、すなわち「逆目のラフ」にボールが入った場合の打ち方を聞いてみよう。

「逆目のラフでは、芝目に逆らってボールに対してヘッドをまっすぐに打ち込んでいくと、インパクトで詰まってヘッドがラフに突き刺さってしまいます。それを避けるために、逆目のラフに逆らうのではなく、ラフを斜めに切っていくようにスイングします」(板橋氏)

具体的な打ち方は、以下のとおりだ。

まず、逆目のラフにボールがある場合、G1メソッドでは、ウェッジではなく9番アイアンを使用する。

  1. ノーマルなポジションでセッティングしたら、グリップを飛球線後方に倒して、サンドウェッジと同じロフト角になるまでフェースを寝かせる
  2. グリップエンドの位置が10~15cmほど飛球線後方に移動するので、クラブのポジションに合わせてスタンスも移動。約30度、反時計回りに回り込む
  3. 最初に構えたときには左足かかとの延長線上にあったボールが、左足小指の前まで移動。両足のつま先を結んだラインは飛球線に対してオープンになる
  4. この両足のつま先を結んだラインに沿ってスイングする

その結果、ボールを斜めにカットするようなスイング軌道になり、飛球線に沿ってスイングすると逆目になってしまうラフの抵抗を大きく減らすことができるというわけだ。

「インパクトの前後は、ノーコックで低く引いて、低く打っていくだるま落としのイメージです。ボールと地面の隙間にフェースを入れていきます。このとき、ボールを真上から見ないように注意しましょう。ボールを上から見てしまうと、ボールと地面との隙間にうまくフェースを入れることができません。必ずボールの右側を見るようにしてください」(板橋氏)

G1メソッドならではの、ラフからのアプローチテクニックの数々──。ぜひマスターして、タイガーばりのミラクルショットにチャレンジしていただきたい。

  タイガーばりのミラクルショットにチャレンジ!! photo by gettyyimages

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