【漫画】1分後に涙!津波による「恋人の死」…何度も最後の姿を思い出す女子高生の物語

地震、コロナ、水害……すべての年代を襲う災害。こどものケア、見落とさないで!

Go Toキャンペーンに振り回され、コロナも心配。夏の予定も決められない。こんな夏を1年前には想像しただろうか? 日本人入国禁止の国が177か国にのぼるだけでなく、今や県をまたいで移動することにも、心の重荷を感じる人も多い。

しかしストレスを感じているのは、大人だけではない。国立成育医療研究センターの調べでは、子供の75%がコロナ禍でストレスを感じているという。子供はうまく自分の気持ちを話せないことも多く、子供の心の痛みに大人が気づいてあげることは、とても困難だ。

 

愛する人の死が生きている人々をどう変え、何を残すのか?

今回の「初恋」は、そんな心の痛みをかかえた女子高生の物語だ。担当編集者は語る。

「ヤマモトさんの『柴ばあと豆柴太』というストーリーの主役は実は「虎太郎」という柴ばあの孫の男の子です。当時小学3年生だった彼は、東日本大震災で津波にのまれて亡くなりました。

彼の記憶をもった人々が今をどう生きているのか? 彼の死が生きている人々をどう変え、何を残すのか? 死んだあとでも、記憶が消えない限り、人は本当の意味では「なくなっていない」。そんな気持ちを、亡くなった虎太郎を中心に、虎太郎をなくした柴ばあと、虎太郎のあだ名をつけられた豆柴犬の二人暮らし(?)を軸に、今の東北のどこかの港町の風景として描く物語です。

今、たくさんの反響をいただいて、本当にヤマモトさんともどもビックリするとともに、心から読んでいただいている皆様に感謝に気持ちでいっぱいになっています。

今回の「初恋」は柴ばあの孫・虎太郎の同級生の女の子、美波の目線で語られる虎太郎の思い出です。だれもが心の中に「忘れられない恋」を持っているといいます。小学生時代の自分を救ったヒーローで、大好きだった同級生を、もし自分のせいで亡くしてしまったらーー? 

だれもがあの日、あんなに大きな津波が町を飲み込むとは思っていませんでした。それでも、あの日、あの時、あの場所で、自分が違う行動ができたのでは?と思っているひとが、それこそ何十万人も存在しているのが、東日本大震災の特徴的なつらさです。

地震そのものは生き延びた人々が、子供を迎えに行った車の中で、助けに行ったその足で、避難したはずの2階で亡くなりました。

そんななか、自分の思いをうまく言語化できない子供たち、とくに小学3年生以下の低学年や幼稚園児など、自分の思いの正体を人に話すことができないことで、今も大きなトラウマを抱えているこどもたちがたくさんいます。

わたしたち自身、不安から逃れるために笑っていたり、無理していたりすることで、なかなか心の奥底に気づいてもらえないことも多いのではないでしょうか?

コロナもそうですが、そんな子供の「無理」の先に、もしかしたら、不安がたまっているかも? 悲しみが眠っているかもしれません。

「初恋」の美波の物語は、本編の女子高生編へと続きます。女子高生となった美波の9年間誰にも言えなかった思いは、どう決着するのか? ヤマモトさん自身が、美波を救うために一生懸命考えているそうです。

どうぞこの「初恋」があなたの「忘れられない人」を思い出すきっかけになると同時に、近くにいる大事な人の「無理」を気づくきっかけになりますように!」

公開中のエピソード

 

作者紹介

ヤマモト ヨウコ

京都府出身。現在、転勤で仙台在住。初連載に緊張中。豆柴太をよろしくお願いします! https://twitter.com/YY0905

次回は8月13日更新!