Youtuber「トンケトン」の動画より

日本と何が違う? 世界から注目を集める、韓国の「グルメ番組」事情

「大食い」は人気、一方「一人飯」は…

日本人は食事にこだわりがあると言われています。確かに街を歩けば、中国、イタリア、フランス、インドなど、あらゆる国の料理が食べられ、しかもどの料理もレベルが高いです。またラーメンやカレーなど、日本独自の料理もあり、それは海外にも輸出されています。

お隣の国、韓国に行くようになって感じたのは、韓国人も実はかなり食にこだわりがあるということです。「モクバン(またはモッパン)」と言われる、食事実況中継番組や、テレビにあふれているグルメ番組を見ても、食事にかける熱を感じます。今回は、韓国のグルメ番組事情について考えていきたいと思います。

世界に広がる「mukbang」文化

前述した「モクバン」は、「食べる」という意味の「モクヌン」と「放送する」という意味の「バンソン」が組み合わせた言葉で、YouTubeやNaverTVなどの動画配信サイトを中心に、配信者が視聴者と交流しながら、食べ物を大量に食べるライブ放送のことをいいます。

大量の麺料理を食べるYoutuber「トンケトン」/YouTubeより

2010年頃から韓国で広がったといわれ、現在では多くの登録者数をかかえるモクバンYouTuberがたくさんいます。特に、一番人気があると言われるモクバンYouTuberの「トンケトン」は、2020年7月時点で405万人の登録者をほこり、ほぼ毎日コンテンツを更新しています。

言ってしまえば、いわゆる「大食い番組」なのですが、ライブ放送で視聴者と交流しながら食べるという形が新しかったのかもしれません。さらに、日本でも人気急上昇中の「いちご飴」などの「フルーツ飴」や、食べる音がきもちいい「海ぶどう」、日本でも一時期流行った「琥珀糖」など、モクバンから生まれた人気グルメは数しれずで、韓国内のグルメの流行に一役買っているのです。

このモクバンはYouTuberのみならず、韓国芸能界でもブームとなっており、K-POPアイドルたちは動画配信プラットフォームの「V LIVE」や公式YouTubeチャンネルなどでモクバンを放送しています。推したちが美味しそうに食事をする姿を見られることもあって、ファンの間でも大人気です。

「mukbang」動画は海外でもブームとなっている
 

このモクバンという言葉は、K-POP人気とともに「mukbang」という英単語のままで海外にも伝わっていきました。いわゆる日本語における「Manga(漫画)」や「Kawaii(可愛い)」と似たカルチャーなのかもしれません。それくらい、モクバンコンテンツは海外でも注目を集めているのです。