7月30日 ペンギン・ブックス刊行開始(1935年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1935年のこの日、世界的に有名なペーパーバックシリーズのペンギンブックスがイギリスで刊行開始されました。

ペーパーバックとは紙製の表紙を持った本で、特に廉価で大量に発行されたものを指しています。

ペンギンブックスはこのペーパーバックの先駆け的存在で、1935年の刊行開始時にはヘミングウェイの『武器よさらば』など10種類の本が6ペンスという安さで販売されました。

ペンギンブックス創業者のアレン・レーン(Allen Lane) photo by Getty Images

創業者のアレン・レーン(Allen Lane, 1902-1970)は駅で販売されていた質の悪い読み物を見て「大衆向けの安くてデザインの良い質の高い本を作ろう」と思い立ったそうです。

ペンギンブックスは当時他のペーパーバック文庫が行なっていた表紙にイラストを入れる派手なデザインを避け、落ち着いた配色とシンプルなデザインを採用しました。

初期のデザインはレーンの後輩であったエドワード・ヤングによるもので、トレードマークのペンギンのロゴも彼の手によるものです。このデザインは後世になってロメク・マーバーらの手によって伝統的な色合いを維持しながらの変更がなされています。

ペンギンブックスはイギリスで大成功を収め、ペーパーバックの波はドイツやアメリカへと広がっていきます。

ペンギンブックスは現在でも社会・自然科学系の本を扱うペリカン・ブックスや児童向けの書籍を中心とするパフィンなど様々なパートを展開し、世界中に多くの愛読者を持ち続けています。

書店に並ぶペンギンブックスの本 photo by Getty Images

ちなみに、自然科学専門のぺーバーバックとしてスタートしたブルーバックスは1963年が創刊で、現在も刊行している新書レーベルとしては、岩波新書(1938年創刊)、中公新書(1962年創刊)についで日本で3番目に長い歴史を持っています。