2020.07.28
# YouTube

今一番成功してる芸人YouTuberは「狩野英孝」と言える深いワケ

石橋貴明・エガちゃんとは違う、その戦略
古田 拓也 プロフィール

エガちゃんねるは、話題に乗じてとりあえず動画を閲覧していたユーザー層が徐々に動画を再生しなくなってきた状況にあるといえるだろう。つまり、真のファン層が再生数を下支えする”安定期”に入ってきた状態にある。これまで続いた再生数減少ムードが足元ではひと段落しており、月間1,200万回~1,500万回程度の動画再生ペースで推移している。

一方で、エガちゃんねるよりも1ヶ月早くYouTubeに参入した狩野氏のチャンネルは、2月時点では月次で28,209回ほどの再生数しかなく、同時期のエガちゃんねると比較して1,000分の1にも満たない規模に過ぎなかった。そこまでは”底辺”であったはずの狩野氏がわずか数ヶ月でエガちゃんねると肩を並べる再生数までのぼりつめた要因はどこにあるのだろうか。

 

成功の秘訣はライブ配信?

狩野氏の状況を大きく一変させたのが、4月13日の通称DbDと呼ばれるホラーゲーム配信だ。同氏は、斧を振って他のプレーヤーを倒すという役回りで対戦していた。しかし、配信中にコントローラーの不具合からか、狩野氏の操作と関係なくキャラが斧を振ってしまい、1人もプレイヤーを倒せなかったという珍事が発生した。

その時に本人の口から発せられた「勝手に斧振らないで!」というフレーズが視聴者に大ウケする形になり、「狩野英孝 斧」がTwitterでトレンド入り。そこから他の動画にも注目が集まり、爆発的に再生が増加するかたちとなった。

通常、このような「バズり」由来の再生数急増効果は短命で終わり、数ヶ月で元の再生数に戻るはずだ。しかし狩野氏のチャンネルは「バズり」以降も継続して成長曲線を描いている。

ここで、狩野氏の成功事例を、本人の天然・ポンコツキャラや、好感度の高さで片付けてしまうのは「結局本人が面白いかどうか」という再現性のない結論になってしまう点で、やや早計であると考える。注目したいのは、彼の人柄よりもむしろ「お笑い芸人でありながらゲームの生配信をする」という戦略だ。

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