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毒舌家「ホリエモン」、どれだけ炎上しても支持されるワケ

データから分析した彼の魅力
松本 健太郎 プロフィール

独特の言葉遣いが魅力の秘密

3つ目は「バカ」(5回)、「嫌う」(5回)、「むだ死に」(2回)など、ネガティブな単語が登場する点です。

 

『バカは最強の法則 まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方』といった本もあるのですが、この場合の「バカ」という言葉は肯定的な意味合いで使われています。

ですが『バカとつき合うな』『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』といった本にみられるように、明らかに否定的な意味合いの「バカ」も登場します。「キレイごと」だけではない「本音」が堀江さんの特徴なので、良くも悪くも「バカ」が登場するのは納得です。

こうした独特の言葉遣いこそ、余人には真似ができない堀江さんならではの「魅力」なのだと筆者は考えます。

そして、実はそれこそが堀江さんが熱狂的に支持される理由なのだ、といえば驚かれるでしょうか。心理学者フリッツ・ハイダーは、対人関係の原理の一つとして「バランス理論」を提唱しました。

【バランス理論】Balance theory
対人関係において3者以上の存在がある状況において、その3者間の関係のバランスを保とうとする傾向。

・具体例
例えば、ある対象(X)についてAさんとBさんで話をしていたとします。

Xについて、AさんもBさんも「良い(+)」と評価する場合、AさんとBさんの関係は「良好」になります。逆にXについて、AさんもBさんも「悪い(-)」と評価をする場合も、同じくAさんとBさんの関係は「良好」になります。ところが、XについてAさんは「良い(+)」と評価し、Bさんは「悪い(-)」と評価する場合は、AとBは仲良くなれないのです。

AさんがBさんと仲良くしたいなら、Aさん自身の評価を変えるか、あるいはBさんの評価を変えさせるしかありません。