最後はつくばの本屋へ。
そして、コーヒーで脳を休めて。

〈PEOPLE BOOKSTORE〉のオープンは2013年。全国から本好きが訪れる人気店だ。この日も東京から本の著者が挨拶に来ていた。/PEOPLE BOOKSTORE 茨城県つくば市天久保3-21-3 星谷ビル1-E mojomojo.people@gmail.com

最後に、つくばの人気書店〈PEOPLE BOOKSTORE〉を訪ねることにした。新刊から古本までジャンルレスに置く、この街のカルチャーの拠点。

〈PEOPLE BOOKSTORE〉の店主、植田浩平さん。
つくばの街のカルチャー拠点。その思いが店の入口のメッセージに表れていた。

店主の植田さんと鈴木さんは、メールでやり取りをしたことがあるが、会うのはこれが初めて。挨拶とひとしきりの会話を楽しんだ後、鈴木さんは真剣な面持ちで店内を見始めた。書店員として、本好きとして、やっぱり熱が入ってしまう。数冊の本を買い、店を出てぽつり。

「つくばの人が羨ましい……」

書店〈PEOPLE BOOKSTORE〉で。新刊から古本、ZINEやCDも並ぶ。

いい本屋がある街は、またいつか来たくなる。つくばの知性を根っこで支えているのは、きっとこんな日常に溶け込む、いい本屋なのだ。

旅の最後に立ち寄った〈コーヒーファクトリーつくば本店〉。バリスタの世界チャンピオンがいるだけあり、コーヒーの味は本物。/コーヒーファクトリーつくば本店 茨城県つくば市千現2-13-1 ☎029-851-2039

気づけば、とっぷりと日が暮れている。フル回転した脳を休めるため、植田さんに教えてもらった〈コーヒーファクトリーつくば本店〉を訪ねた。閉店ギリギリ。温かなコーヒーにゆるゆると頭が解けてゆく。

自家焙煎の豆を使う、地元では知られた名店。

「今日1日で、どれくらい新しいことを学んだんだろう。正直もう、これ以上は何も覚えられない!(笑)というくらい脳を使ったけど、不思議と心地よい疲れです」

ひとつの土地を旅しているのに、そこからぐんぐんはみ出た思考になれたことが、なにより刺激的だった今回の旅。大人の社会科見学は、脳のトレーニング。時にはこんな風に、許容量いっぱいまで、新しい世界を吸収してみるのもいいものである。

PROFILE

鈴木美波 Minami Suzuki
本と編集の総合企業〈SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS〉の営業本部マネージャー。4月にオープンする新店舗、虎ノ門〈SPBS TORANOMON〉、豊洲〈SPBS TOYOSU〉の開店準備に奔走中。

●情報は、2020年3月現在のものです。
※本記事内の価格は、すべて税込み価格です。
Photo:Norio Kidera Text:Yuka Uchida Edit:Chizuru Atsuta