新米教員の学びの期間

このカメ食・カメ漁の話は、韓国の人に衝撃的だったようでとても盛り上がりました。欧米の一部の国では、日本人が鯨を食べることを非難する人々が年々多くなってきています。しかし、この講演で、会場にいた参加者の方々に、食と保全を両立していることを知ってもらえました。

小笠原でよくみられるウミガメ。ただ捕獲し、食するのではない、同時に保護をし、きちんと保全につとめる Photo by iStock

もちろん、韓国の高校、中学、小学校への視察もしました。小学校では給食も食べました。味噌汁はなんとキムチ入り。「さすが韓国!」と驚きました。このとき一緒に韓国に行った先生は、総勢30人弱。今でも交流があります。折に触れ、遠くで頑張っている仲間とのつながりは、人生の励みになります。

3つめは、新米教員時代の初任者研修です。長野県川上村にある三鷹市の宿泊施設で二泊三日、缶詰になります。三鷹市と武蔵野市の学校に赴任した初任者が全員集まり、指導主事や指導課長など教育委員会のそうそうたるメンバーから指導を受けます。野外活動あり、模擬授業ありで、どっぷり授業づくりや児童生徒の理解の学びの時間につかるのです。

そのときに指導課長に言われた「木戸銭をとれる先生になれ」の言葉は、今でも胸に深く刻まれています。まずは必死に授業をし続けられるだけの「人材」になれ。そして、金を払ってでも受けたいと人(子ども)に評価される授業ができるような「人財」になれと。この言葉は、胸の中にずっと刻まれています。

三鷹にある探究学舎でも人気講師として活躍していた森田さん。「子どもたちがお金を払っても受けたい授業をする」ことは公立教師のときからずっと実践していることだった 写真提供/探究学舎