親に正解を言われるより
自分でコツを掴ませてくれ

この間、散歩をしていたら、道でバドミントンをして遊んでいる親子とすれ違った。父親と5歳ぐらいの女の子だったのだが、「振るのが遅い」「拾うのが遅い」と叱られっぱなしだった。次に、補助輪なしの自転車に乗る練習をしている親子にも会った。こちらもスパルタで、親子というより、コーチと選手のようだった。

ふと、自分の子ども時代を思い出した。補助輪なしで乗れるようになったとき、私の場合、近くに親はいなかった。近所のお兄ちゃんお姉ちゃんと遊びながら練習した。「後ろを持っていてやるからしっかり前を向け」と近所のお兄ちゃんに言われて、ハンドルを強く握りしめた時、パンツを下ろされお尻丸出しにされるというイタズラがあったことも同時に思い出した。

写真提供/バービー

遊びに大人は介入せず、川に遊びに行く時は、みんなでミミズを畑から掘り返してタッパーに入れて釣りのエサにしたし、子どもだけで山に秘密基地を作ったりもした。遊び相手が親だったことがないので、今の子どもたちはどんな気持ちなのだろう? 大人から提示された範囲の中で、心から遊べているのだろうか?

正解のアドバイスなんかいらない。とにかく自分でコツを掴ませてくれ」と私ならイライラしてしまうところだが、大概は親に逆らっていないようだ。そんなことを考えながらふと思った。

都心では特に、子どもを狙った不審者もいるし、兄弟がたくさんいる家庭も少ないから、子どもたちだけで遊ぶことのできる状況が、今の時代あまりないのかもしれない。

中学校の卒業アルバムより。写真提供/バービー