アプリで良縁を掴むのは
“らしさ”の伝わるプロフィール

結局、直彦は「もう少しだけ続けよう」と思い直し、淳也に教わった通りに数日かけてプロフィールを修正した。

クラウドから愛犬とのツーショット画像を探し出し、プロフィール文も再考した。淳也は「プロフは広告コピーだ」などと言っていたが、直彦にコピーライティングのセンスはない。

その代わりニューヨーク駐在中にスパイスカレーの研究にハマったことや、実はピアノが弾けること、恋愛は一途なタイプであることなどを15行程度にまとめた。

正解はわからないが、“らしさ”の伝わるプロフィールにはなったと思う。

その上で直彦は、Rumi32歳に再びメッセージを送ってみることにした。

彼女のプロフィール文を改めて読み返してみると、自粛期間中にNetflixで“愛の不時着”にハマったという一文を見つけて「コレだ……」と呟く。直彦も同じく暇を持て余し夜な夜な全話見ていたのだ。

まずは見た目がとてもタイプだということ。プロフィールを読み気が合いそうだと感じたこと。もし可能なら一度会いたいと思っていること。

それらを丁寧に伝えた後で、一文を書き添えた。

『実は僕も自粛中に愛の不時着にハマって一気見したんです。終盤の対面調査するシーン、深夜にひとり号泣しました……』

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すると……その日の夜遅く、ついにRumiから待ちに待った返信が届いたのだ。

『メッセージありがとうございます。直彦さんも愛の不時着ハマったんですね! 笑いあり涙ありで本当に面白いドラマでしたよね。お誘いありがとうございます。私もぜひ一度お会いしてみたいです』

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