日本人の書く英語は、「何が言いたいのか分からない」「長すぎて読みづらい」という話を外国人からよく聞く。海外在住経験がなくともビジネスメールのレベルであれば、日本の中学から高校まで習った文法力で十分間に合う。なのになぜ、分かりづらい英語を私たちは書いてしまうのだろう。

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その大きな原因は、日本人の「生真面目さ」にあるかもしれない。丁寧で間違いのないコミュニケーションをとろうとして結果的に、ポイントがどこにあるのか分からない文章になってしまうのだ。そこで、ニューヨークで長年会社員だった筆者が、自身の経験から学んだ英文メールの意外な注意点を紹介したい。

「Dear」は使わなくてもよい

筆者が一番印象に残っているのは、同じ会社の上司や同僚、たとえクライアントであっても、英語圏のアメリカ人、イギリス人、オーストラリア人やシンガポール人から、「Dear」で始ったメールをもらった記憶がないことだ。

「Dear」や「Hello」に問題があるわけではないが、丁寧すぎてぎこちない印象を与えてしまう可能性がある。こちらから「Hi 名前,」とカジュアルにメールをしてみても失礼にはあたらないし、この方が無難だ。ちなみにメールの終わりは、「Sincerely」よりも「Regards」と結ぶのが万能(例文は次ページを参照)。