19歳でホテル開業、原点にアメリカ横断と「一流になれ」という親の教え

なぜ泊まるだけではないホテルを作ったのか
現代ビジネス編集部

――「ポジティブな予定不調和」というキーワードはどういう意味でしょうか。

龍崎:旅は期待通りのことが起きるだけでは楽しくはありません。予想を上回ること、いい意味での予定不調和が起きることで、自分にとって鮮烈な記憶が残る旅になります。「HOTEL SHE,」も嬉しいサプライズが生まれるホテルであれたらと思います。

 

――続いては、「ライフスタイルを試着する」。

龍崎:ホテルは衣食住すべてを包括している総合空間メディアだと捉えています。全室にレコードプレイヤーがありますが、iPhoneで音楽を聴ける時代に自分でレコードをセットして聴くことで、違う時代や誰かのライフスタイルを一時的に試すことができます。これまでの生活動線上では出会わなかったメディアに触れる体験ができる場所でもあるのです。

――メンバーから「オルタナティブ」というキーワードが気になるとのコメントが届いています。

龍崎:ホテルベンチャーを経営する中で、「打倒〇〇」といった発破のかけられ方を経験したことがありました。私は勝ち負けではなく、「選択肢の多様性」についてよく考えています。ラグジュアリーなホテルか経済的なビジネスホテルか、2択しかない状況に居心地の悪さを感じていたので、新しい選択肢を提供しているだけのことです。