俳優・大野拓朗が「日本の芸能界から離れて、NY留学を決めた」理由

コロナ禍、BLM運動、身近な人の死…
大野 拓朗 プロフィール

一人の人間として声を上げよう

このデモ活動に参加したことは、自分にとって一番の成長になったと感じました。自信を持って、参加してよかったと思います。

先ほども話しましたが、以前の僕だったら参加できませんでした。covid-19が流行っている中で感染のリスクもあるし、さらに暴動にまで発展する可能性のあるデモに参加するなんて、少なからず影響力のある仕事をしている自分が参加すべきではないと。人になにか言われることを恐れ、心にあるこの出来事に対する怒りから逃げていました。

しかし今は違います。一人の人間として、人間の尊厳を守るために声を上げる一員になりたい。そしてデモは決して危険なだけのものではなく、当たり前の主張をしているだけだと伝えたい。便乗犯罪は許せないけれど、暴動に発展するほど爆発してしまう気持ちは理解できます。

僕ですらここまでの怒りを感じているのだから、当事者たちは相当な想いを胸に抱いていると思います。でも今では、みんなしっかりと冷静に主張を続けています。このデモ活動が、世界を変える、歴史を変える瞬間になることを望んでいます。そしてそれを、僕自身も少しでもサポート出来たらなと。影響力のある仕事をすることができていてよかったなと改めて感じます。

今自分が、日々健康的に過ごすことができ、そして自分の心に素直に生き、夢に向かって挑戦することができていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

この、人生において大変貴重な経験や学びを得られたニューヨーク生活を送ることができたのは、すべて周りの方々のサポートのおかげです。

日本を発つ前に、「留学費用の足しにして」とたくさん仕事をいただいたり、留学中にも執筆やラジオ収録、広告、写真集の撮影などを通じて、ニューヨークにいたあの刺激的な瞬間をたくさん切り取っていただけました。

さらに毎週日曜日にインスタグラムライブを開催していたのですが、多くのファンの方々に楽しんでいただけました。covid-19の影響によるステイホームにより不安に思っているであろう皆さんに、日々の楽しみを作って元気になってもらえたらという思いで取り組んだのですが、逆にこちらが元気をもらい、勇気をもらい、自信をもらいました。帰る場所があるっていう安心感は素晴らしいものです。