半沢、ハケン、SUITS、BG…ドラマ初回の数値データを徹底比較!

4作品すべて「続編」という共通点
鈴木 祐司 プロフィール

視聴者の集中力

その点『半沢直樹』は圧倒的な高さで始まり、高値安定で推移した。欲を言えばもう少し右肩上がりを描きたかったところだが、多くの人が途中で脱落することなく集中して見ていたのは番組の実力だ。

実はこの接触率の波形だけでなく、流入・流出の状況を見ると、番組の実力がより浮かび上がる。例えば番組冒頭の10分間、流入率の推移をみると、他の3ドラマの波形はほぼ重なっている。ところが『半沢直樹』だけ、外れていることがわかる。

 

つまり最初の1分半で、他の3ドラマは2%前後の人が流入したが、『半沢直樹』は5%ほどに達する。関東69万台のサンプルを前提にすると、2万以上多くの家庭が、9時になって慌ててチャンネルを合わせてきている状況が浮かびあがる。視聴者を引き付ける力が別格だったのである。

さらに流出率の推移を見てみよう。

0.2%を超えるような流出はCMによるものなので、こうしたピークは除外して見て頂きたい。最初の30~40分間、番組を見るのを止めたのは、『BG~身辺警護人~』が一番少ないように見える。ただし『BG~身辺警護人~』は分母としての接触率自体が低いので、分母が倍以上の『半沢直樹』の方が流出者の比率は遥かに低い。

しかも分母が大きいにも関わらず、10時以降は『半沢直樹』からの流出者が最も少ない。半沢直樹の新たな天敵・伊佐山(市川猿之助)と火花を散らすパートだ。親会社の銀行と子会社の証券会社が対立し、倍返しをどう仕掛けるかという座組は、前シリーズ同様、多くの視聴者の心に刺さることが証明された。

そして番組ラストで半沢が「やられたらやり返す、倍返しだ」と大見得を切ったが、このシーンの流出は特に少ない。半沢が 「倍返し」を宣言するシーンは、今回も間違いなく視聴者を魅了する。制作陣はこの切り札を2話以降でどう切らせるのだろうか。

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