7月24日 アポロ11号が地球に帰還(1969年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1969年の今日、それまで未踏の地であった月に3人の宇宙飛行士を送り込むことに成功したアメリカの宇宙船「アポロ11号」が、地球に帰還しました。

地球で回収されたアポロ11号 Photo by Getty Images

関連の日:7月20日 人類月に立つ(1969年)

アポロ11号といえば、史上はじめて月面着陸に成功した有人宇宙船として有名です。乗組員はコリンズ(Michael Collins、1930-)、オルドリン(Buzz Aldrin、1930-)、アームストロング(Neil Alden Armstrong、1930-2012)の3人のアメリカ人宇宙飛行士でした。

月面への着陸は非常に難しいミッションでしたが、その帰路にも、この3人を危険にさらす困難が待ち受けていたのです。

 

まず、月面での任務を終えて帰還しようとしたとき、機体を上昇させるためのエンジンを起動するスイッチが折れているというまさかの事態に直面します。このエンジンがつかなければ、アームストロングとコリンズは永遠に月から出られません。しかし、この危機はオルドリンがフェルトペンの先っぽでスイッチを押すことで、なんとか解決しました。

さらに最近、大気圏突入時にも事故が起きる可能性があったことが明らかになっています。エンジンが積まれているサービスモジュールは、アポロ11号から分離して大きく軌道変更するはずでしたが、宇宙飛行士が目視できる範囲に留まっていました。

アポロ11号のサービスモジュール Photo by NASA

つまり、NASAはサービスモジュールの軌道変更に失敗していたのです。結果として、アポロ11号とサービスモジュールはほぼ同じ軌道を通過していました。もし大気圏でアポロ11号とサービスモジュールが少しでも接触していたら、無事に帰還することはできなかったといわれています。

かろうじて事故には至らず大気圏を突破したアポロ11号の司令船は、1969年7月24日に地球に帰還し、アメリカの空母ホーネット(Hornet、CV-12)に回収されました。そして3人の宇宙飛行士たちは、当時のニクソン大統領(Richard Milhous Nixon、1913-1994)をはじめ、世界中から惜しみない称賛を受けたのです。