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「5G」は「ふぁいぶじー」と読んでいいのか問題

専門家がまじめに考えてみた結果!

昨年、『ブロックチェーン』で話題を集めた中央大学教授で情報ネットワーク・情報セキュリティを専門とする岡嶋裕史氏の最新刊『5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ』が、話題となっている。

でも、そもそもこの「5G」って、なんて読むのが正しいのか……。 そんな基本的な疑問をまじめに考察しながら「5G」とはなにか? を楽しく、まじめに解説する!

「5爺」! そもそも「G」って何の略?

auが相変わらずかっ飛ばしている。

といっても、アンテナを立てたりとか、料金プランを工夫したりとかいう本業のほうではない。CMである。

auといえば、ブランド別のCM好感度ランキング首位の常連だ(ちなみに、auはブランド名である。オペレーションしている企業は最近あまり聞かなくなったKDDIだ)。桃太郎や金太郎、浦島太郎、多くの姫が絢爛豪華に配されたそれは、二次元女子にしか興味のない自分でもつい見入ってしまう楽しさだ。

auが今回そこにぶっ込んで来たのは5爺である。

もちろん、2020年に市場投入された次世代移動体通信システム「5G」にかけてあるのだが、ちょっと違和感がある。

5人の爺さんが登場し、「5(ご)人あわせて5(ふぁいぶ)爺」と高らかに宣するのだが、なんで前半は「ご」で、後半は「ふぁいぶ」なのだ。

  auのCM

っていうか、5Gって何て読むんだっけ?
「ふぁいぶじー」でいいのか?(割と聞く)
「ごじー」なのか?(短くて楽なので、自分が割と使う)
それともアクロバティックに「ふぃふじぇね」なんだろうか?(意識の高そうな、靴のとがった人が言ってるのを一回聞いた)

以前はどうだったろう。

「ふぉーじー」と「すりーじー」は意外と言っていた気がする。でも、「つーじー」とは言っていなかった。いや、読み方の問題ではなく「2G」というのがなかった。

GはGenerationの略である。万有引力定数や加速度のことではない。まして、銀座線のナンバリングでもない。GHz(ギガヘルツ:10億ヘルツ)の略なのでは? という意見はいい線いってる気がする。使う周波数帯が1G→2G→3Gと順調に高まっていくイメージだ。確かに高速通信ほど高い周波数帯を使いたいものなので、大筋で現実に即していると言えなくもないが、各社ともそんなにキリのいい周波数は使えていない。

 

話がそれた。GはGenerationなので、2Gと言えば2nd Generationである。第二世代移動通信システムだ。ただ、この頃はあまり「世代」を意識していなかった。

初めて移動体通信が現れたときはそれだけで珍奇だったし(1G)、通信技術がアナログからデジタルへ置き換えられたときは、「おお、綺麗な音になったなあ」と感動した(2G)。

でも、それだけだったのである。新しい技術が出てきたぞ、くらいのものだ。

それが、世界で概ね同じ技術の携帯電話が使えるようになり、旅行のときに便利だろうなあ(3G)となったあたりで、「あれ? 携帯電話ってこの調子で代替わりしていくのか?」と気づいたのである。

だったら、名前をつけて区別できるようにしないといけない。1Gや2Gは、どちらかといえばこのときに後付けで遡って命名されたのだ。

【写真】携帯電話の世代1Gや2Gは、3Gが出て、後付けで遡って命名された photo by gettyimages

それが、スマホの爆発的な普及によって「ちんたら次を待っていられるか」とばかりに進化を強要され、3.5Gや3.9G、LTE(ちょっとずつ長いこと進化し続けましたね、の意)といった珍妙な名称を付され、あげくの果てには「だいぶいい感じに育ったので、もうこの辺はまるっと4Gと言ってしまっていいのでは?」でまとめられてしまった。この流れは、最新の5Gでも踏襲されている。