男女平等になるほど、男と女の「性差」は拡大する…驚きの研究結果

日本の男女はどうなのか…?

次いで2005年、心理学者のロバート・マックレーらが、調査対象を50カ国1万1985人に拡大し、自己報告ではなく他者の観察によって性格・行動を評価することで先の研究を検証した*2

その結果は、やはりGIIとビッグファイブは負の相関関係で、経験への開放性-0.61、情緒安定性-0.57、外向性-0.56、堅実性-0.47、同調性-0.43というかなり大きな値になった。

 

追試をしてみても…

男女平等になるほど性差が拡大するという「頑健かつ驚くべき結果」について、2008年、デイビッド・シュミットらイギリス、オーストリア、エストニアの心理学者チームが3つの目的で検証実験を行なった*3。以下が彼らの疑問とその目的と結論だ。

(1) 異なるパーソナリティ因子を使っても同じ結果になるか? →先行研究と同じように、別の指標を使っても、男女平等になるほどパーソナリティの性差は拡大した。

(2) 国の数を55カ国に増やしても同じ結果になるか? →新たに追加した国も先行研究と同じ結果を示した。

(3)発展した国での性差の拡大を説明する外部要因はあるのか? →性差の拡大を社会の発展以外の別の要因で説明することはできなかった。

2018年、スウェーデンの心理学者エリク・マックジョラらが、22カ国の大きなサンプル(最低1000人)を用い、120項目のパーソナリティを比較した研究を発表した*4

この研究ではグローバル・ジェンダーギャップ指数が使われたため、「発展した国ほど性差が大きくなる」ときは、GIIとは逆に相関関係がプラスになる。

その結果は、情緒安定性+0.33、経験への開放性+0.33、堅実性+0.48、同調性+0.49、外向性+0.53と、やはり大きな値になった。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/